他院でインプラントを断られた方へ
他院でインプラントを断られた方へ
インプラント治療は、土台となる骨の量が足りないなどの理由で、治療を断られることがあります。
当院では、他院で骨がないことを理由に、インプラント治療を断られてしまった方でも、対応が可能です。しっかりと検査・診断し、適切な治療を行います。
インプラント治療では、顎の骨の量が少ないと、インプラント体を埋入することができません。
しかし、骨造成法を利用して骨の量を増やせば、インプラント治療が可能になることがあります。
また、骨の量が少なくても可能な「オールオン4」や「ザイゴマインプラント」による治療も選択肢の一つです。
いずれも高度な技術を必要とするため、対応できない歯科医院もありますが、当院では経験豊富なスタッフが在籍していますので、安心して治療を任せていただけます。
顎の骨の量が足りない方は、骨造成法で骨の量を増やすことで、インプラント治療が可能になる場合があります。
骨を増やす必要がある部位の状況に合った骨造成法を選択して、施術を行います。
上顎の臼歯部(奥歯)にインプラントを埋入する場合に、骨の高さが不足している時に行う骨造成法です。上顎洞までの骨の厚みが5㎜以上必要です。
これは入れ歯が歯ぐきや骨の形にフィットしていないことが原因。咀嚼時に入れ歯が動くことで、歯ぐきに負担がかかってしまうためです。
インプラントを埋入する穴から、上方にある上顎洞という空洞の底部分を押し上げて、骨補填材を入れて骨を増やします。インプラント埋入と同時に施術が可能です。
ソケットリフトと同様に、上顎の臼歯部(奥歯)にインプラントを埋入する場合に、骨の高さが不足している時に行う骨造成法です。
上顎洞までの骨の厚みが5㎜未満の著しく骨が少ないケースにも対応することができます。
上顎の側面(頬の側)から骨を削って穴を開け、上顎洞の粘膜を持ち上げて、骨補填材を入れます。骨の量が増えたことを確認してからインプラント埋入を行う「2回法」が一般的ですが、骨の高さがあれば同時埋入も可能なことがあります。
2回法では、骨造成術を行ってから4〜9ヶ月待ち、インプラント埋入になります。
GBR法(骨誘導再生法)は、骨が不足している部位に、骨補填材(人工骨や自家骨)などを入れて、その上に「メンブレン」という膜を被せて、骨の再生を促す方法です。
骨の幅や高さを増やすことができ、さまざまな部位に行うことができます。
インプラント体の埋入と同時に行う場合と、骨造成だけ先に行う2回法があります。
オールオン4は、多くの歯が失われているケースに適応される治療法で、最少4本のインプラントの片顎全ての歯を支えます。
インプラントを支えに、片顎の歯が全て一体型となったタイプの人工歯を上部に取り付ける構造になっています。
骨の量が十分にある部位を狙って最小限の本数のインプラントを埋入するので、骨の量が少ない部位があっても、骨造成術をせずに治療を受けられる場合が多いです。
治療期間を大幅に短縮することができ、一度の手術で仮歯まで装着することができます。
最小限の外科治療なので、患者様の身体的な負担も軽減されます。
ザイゴマインプラントは、上顎の骨量が極端に少なくオールオン4が難しいと判断されたケースに対して、頬骨(ザイゴマ)にインプラントを埋入する特殊な方法です。
通常のインプラントでは不可能な難症例でも対応できる、高度な外科的技術を伴う治療法です。
ザイゴマインプラントは30〜50㎜と、通常のインプラント(8〜15㎜)よりかなり長く、両側の頬骨に1本ずつ埋入するのが一般的で、通常インプラント2本と併用し、合計4本で片顎の歯を支えます。
ザイゴマインプラントは、手術の難易度が高く、日本では行っている歯科医院が少ない治療法です。当院では、ザイゴマインプラントの海外研修を受けた、実際に埋入経験のある歯科医師が在籍し、対応させていただきます。
重度の歯周病がある場合、インプラント治療を断られてしまうことがあります。
歯周病のリスクが高いままインプラント治療をすると、インプラントを入れた後「インプラント周囲炎」になってしまう可能性が高く、そうなるとインプラントは安定せず、失敗終わってしまうからです。
しかし、しっかりとした治療計画と管理を行えば、重度の歯周病でもインプラント治療が適応できることがあります。
当院では、まずはしっかりと歯周病の基本治療を行います。
その際、保存不可能な歯は感染源になるためきちんと抜歯します。
炎症が治まり、清掃状態も良好で、歯周病が安定した状態になったら、インプラント埋入のための治療計画を立てます。
歯周病により骨の量が少なくなった部位があれば、骨造成術を行います。
インプラント治療は、外科手術を伴う治療のため、糖尿病・高血圧・骨粗鬆症・心疾患など全身疾患がある場合には、治療を断られてしまうことがあります。
でも実は全身疾患があっても、しっかりとコントロールされた状態であれば、インプラント治療が可能になることがあります。
当院では、全身疾患がある場合でもインプラント治療が可能と判断した場合には、医科との連携により、安全にインプラント治療を行います。
他院で一度断られてしまった方も、ご相談ください。
血液検査や骨密度検査など、事前の精密検査が重要です。
現在の全身疾患の状態を検査し、治療が行える状態かどうか判断していきます。
当院では内科主治医と連携をとり、全身疾患がある方が安全にインプラント治療を受けられるよう努めています。
インプラント手術を安全に行うために、一時的に服用している薬を休んでもらう必要がある場合もあります。
全身疾患のある患者様は、免疫力や治癒力が低下していることが多く、インプラントの感染リスクが高い場合があります。
インプラント治療後は、メンテナンスで、歯周病菌によるインプラント周囲炎の予防と管理が重要になります。
特に糖尿病や骨粗鬆症がある方は、インプラント周囲炎が進行しやすいという特徴がありますので、通常3〜6ヶ月に1度のメンテナンスのところを1〜3ヶ月の短期間での管理を行っていきます。
当院には、メンテナンスや歯周病治療に精通した「歯科衛生士」が多数在籍しています。
担当制となっておりますので、患者さんのお口の状態・全身疾患の状態・生活スタイル合わせた、的確なアドバイスを行うことができます。