【症例紹介】骨が少なくてもインプラントはできる?
GBR(骨造成)で骨を再生した症例
「右上の奥歯が痛くて噛めない」そんな症状で来院された患者様。
お口を確認すると、虫歯が大きく進行し、右上の歯は根だけが残る「残根」の状態でした。
さらに炎症(根尖性歯周炎)の影響で、歯を支える骨が大きく吸収されていることも確認されました。
診査の結果、このままでは歯を残すことが難しく、また、インプラントを支えるための骨の量も不足している状態。
しかし、患者様は「できるだけ歯を削らず、長く使える治療をしたい」との強い希望をお持ちでした。

骨を再生し、インプラントができる土台づくりへ
今回のケースでは、歯の根だけが残る「残根状態」で長期間放置していたために、歯を支える骨がなくなってしまっていました。
お話を伺うと、以前から痛みはあったが、放置していたということでした。
骨が少ない状態のままでは、インプラントを固定するための十分な土台を確保できません。
そこで今回は、抜歯後にGBR(骨造成)という治療を行い、人工の骨補填材を用いて新しい骨の再生を促しました。

骨が形成され、インプラント治療へ
抜歯と骨造成後、他の歯の治療と並行しながら経過を観察し、骨がしっかりと形成されたことを確認した後、インプラントを埋入。
その後、インプラントと骨が安定して結合した段階で、人工の歯を装着しました。

治療後のご様子
治療を終えた患者様は、
「歯ぐきの状態から難しいのではと思ったけど、しっかり骨ができて、歯も入って本当に嬉しいです」と、鏡を見ながら笑顔で話してくださいました。
転勤のご予定があったため、期間的にも心配されていましたが、計画的に通院していただき、予定通りに治療が完了。
再び噛める喜びを感じていただけたことが、何よりの成果でした。

■今回の治療を担当したのは相本先生
虫歯や炎症によって骨が失われたとしても、
骨を再生する治療(GBR)を行うことで、インプラントが可能になるケースがあります。
大切なのは、状態を正確に診断し、「今すぐできること」と「少し時間をかけて整えること」を丁寧に見極めること。
政久歯科醫院では、CTや最先端機器を活用した精密な診査・診断をもとに、患者様の歯のお悩みやご希望を受け止め、治療計画をご提案しています。

治療概要
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 治療名 | 右上GBR・インプラント治療 |
| 治療期間 | 約9ヶ月 |
| 治療費 | GBR 150,000円/インプラント 632,500円(税込) |
| リスク・副作用 | インプラント周囲炎が起こる可能性があります。 定期的なメンテナンスが必要です。 |
最後に
「骨が少ない」「難しいかもしれない」と言われた場合でも、治療の選択肢は一つではありません。
大切なのは、“今のお口の状態を正確に知ること”です。
そして、そこからどう治していくかを一緒に考えること。
政久歯科醫院では、患者様一人ひとりの希望や生活に寄り添い、「長く安心して使える歯」を目指した治療を行っています。
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